篤也「おれは女として生きたい、って言ったのに、気づいたら男子校に入れられてて…」




篤也はうつむきました。




松岡「そうだったのか。…小嶋や牧野が聞いたら驚くだろうな。」



篤也「やっぱり言わなきゃまずいかな。…ねえ松岡、あしたいっしょに言ってよ。なんだか言いにくい」




篤也が照れ笑いをすると、
松岡も、つられて少し笑いました。




篤也「…そんなふうに笑うんだ。」




篤也がつぶやくと
松岡は、はっとして
篤也に背を向けました。




松岡「俺、帰る。」