谷本「いいやそうだ!証拠はその容姿以上に、その身のこなしだーっ!」




谷本は叫びました。


松岡は自分の目を疑いました。



言われてみれば、

一見、篤也は
慌てて走り回っているようですが、

その巧みな身のこなしで
とびかかってくる
様々な髪色をした男どもを

軽々と、華麗に、
よけているのです。




篤也「ちっ、ちがいま…」




篤也が叫びかけた、
その途端。




バキッ!!




ついに松岡が、
紫髪の男を力いっぱい殴ったようです。


松岡の足元で
紫髪の男がうなりながら
うずくまっています。




松岡「てめえら、出直せ。」




松岡が睨みつけると、
赤髪の谷本と様々な髪色をした男どもは
逃げるように去っていきました。



谷本「お…覚えてろー!!」