そのころ。



篤也は松岡の家から
学校に向かって歩いていました。


松岡に言われた言葉がショックで、
篤也のあしどりは重かったのでした。




そんなとき、突然。


篤也は、物陰から出てきた、
様々な髪色をした目つきの悪い男どもに
囲まれてしまいました。




赤髪「ヨォ、吉田組の次期総長候補だよなァ!」



篤也「…ちがいます。」



青髪「ハァ?しらばっくれんなや。その耳のピアスが何よりの証拠!……って、アレ?ピアスなくね?」



篤也「だから、ちがいます。」



白髪「え?ほんとだ。ピアスなくね?じゃあ違くね?間違えたんじゃね?恥ずかしくね?」



緑髪「でも吉田組の次期総長候補に顔似てるんじゃね?昨日、写真見たじゃん。」



紫髪「どうするアニキ?間違えたとか恥ずかしいッスよ。西園寺組やってけないッスよ。この髪色のバリエーションいかして戦隊物でもやります?」