先生「よし!これで争奪戦は終わりだな!授業やるぞ。皆、教室戻れ〜!」




先生の大きな掛け声に、
その場に居た生徒たちは
ばらばらと教室の方へ
戻りだしました。



その人混みとざわめきに紛れ、
崎村は篤也の耳元で
ささやきました。




崎村「篤也、女の子だったんだね。知らなかった。」



篤也「…えっ!?うそ!」



崎村「君のおじいさんから篤也のこと、特に詳しく聞かなかったんだ。名前だけ聞いて、すっかり男の子だと思っちゃった。」



篤也「…ってことは、おれのこと、男だと思ったまま許婚に?」



崎村「うん、ごめんね。俺、女の子っぽい男が好きなんだ。(笑)」


篤也「…は、ははは。そうなの。」