崎村「ならば…」




崎村はそう言って駆けていき、
教卓に飛び上がりました。




先生「コラ!どこに乗ってる!」



崎村「第一回篤也争奪戦〜!キラーン!」



篤也「…はあ?」



崎村「篤也は勝った奴のモノ。他の奴は身を引く。どうだ。」



篤也「ちょっと勝手に決めないでよね。」




篤也はため息混じりに反論しましたが、
みんなはそれを完全無視して
各自、目から火花を散らしはじめました。




空「いいね、乗った。いい加減、この五人体制にイライラしてたとこだったし。」



小嶋「はんっ。オレもだ!もうオマエらと一緒はゴメンだぜ。」



牧野「奇遇だな。俺も、だ。」



松岡「じゃあ丁度いいじゃねえか。ケリをつけよう。」



崎村「何だ、ラッキー。四対一かと思ったら、個人戦か。」




いがみ合う彼らを
篤也は不安そうに見つめました。



篤也「…空、小嶋、牧野、松岡?なんでおまえらまで、ケンカするんだよ?」




ひとつ言っておきます。

ケンカは篤也のせいである。