篤姫「おじいちゃん!」




篤姫が泣きながら義男元総長に
走り寄ります。



ピッ…ピッ……ピッ…



さっき看護婦さんがつけてくれた
心拍数をはかる機械の音は
だんだん途切れ途切れに
なっていきました。




篤姫「おじいちゃん!死んじゃいやだってば!」




篤姫は泣き叫びました。

松岡や空、牧野はうつむき、
小嶋は義男元総長の頬を叩き続けました。




小嶋「じいさん!死ぬにはまだ早いだろ!やりたいこと、まだたくさんあるだろッ!」




すると、義男元総長は
ゆっくりとつぶやきました。




義男「篤姫…。わしは…篤姫の子供の顔が…見たかった…。」



篤姫「なっ!?」