小嶋「ほこりかぶってら!ココの学校は音楽の授業ないから、使ってないんだろうなァ…。」




篤也は、小嶋のつぶやきをムシして
音楽室に入ると、
黙ってピアノの前に立ちました。




小嶋「あーちゃんどうしたの?」




篤也は小嶋ににっこり笑うと、
ピアノの前に座りました。




篤也「なにがいい?」



小嶋「ん?何が?」




篤也は苦笑いをすると、
ピアノの鍵盤に手をおいて
静かに

『月光』

をひきはじめました。




小嶋「げっ、スゲエ…」




『あーちゃん、
コイツは何者なんだ…?』