華織を慰める金城をよそに
松岡は慌てて篤姫に駆け寄りました。




松岡「大丈夫か!?すまない、俺がついていれば…。」




篤姫は松岡に気づくと、
にっこりと笑いました。



篤姫「やだ、やめてよ。おれが失敗したから、こうなったの。松岡のせいなんかじゃないんだから。」



松岡「…そうか。ところで、小嶋はどうしたんだ?」



篤姫「来ておれの顔見たら、ふにゃって笑って、目が回るチクシャー!、とか言いながら倒れちゃった。」



松岡「訳のわからない奴だ。しかし、それより…」




松岡は眉をしかめ、
篤姫を見つめました。



松岡は篤姫の回避力の高さを
知っています。

なので、篤姫が
こんなに傷を負った訳を
聞かずにはいれませんでした。




松岡「どうしたんだ。あいつ、そんなに強いのか?」




すると、
篤姫はへらっと笑って言いました。




篤姫「つよいよ。あっちの攻撃は速いし、こっちの攻撃は、当たりゃーしない。しかも、あの子、男の子なんだよなあ。」



松岡「…な、男!?」