空「父さん、あんたなんか大嫌いだ。でも、奇遇だね。ボクは、あんたと一緒だよ。やっぱり、血は争えないんだね。ボクも、護りたいんだ。ボクが見つけた、ボクの生きる目的を、生まれた意味を!」




空はその構えのまま、
まっすぐ谷本に向かって走り出しました。




谷本「くらうもんか!」




谷本は鉄パイプを構えました。




空「おまえ、ジャマなんだよね。便秘になりすぎて、しねば?」




空は一瞬、
谷本に切り掛かるそぶりを見せ、
谷本に鉄パイプをふらせ、
それをよけてから谷本を切り付けました。

やっぱり、竹刀で。




空「またつまらぬものを、切ってしまった。…あれっ。なんだかボク、五○門みたい。」



谷本「な、何だ…と…。オレは、五○門のファンな…んだ。それは…許し難い事実だ…ナ。」




谷本は倒れました。




空「父さんが教えてくれたのは、不意打ち。卑怯だよね。ああ、ムカつく。つうか、ボクが五○門みたい、って事実と認めてくれるんだ。(笑)」




空は竹刀を肩に担ぎ、
ため息をつきながら、言いました。




空「さて、あーちゃん。今行くからね。」




空は、さっき鉄パイプで
殴られた部分をおさえながら、
ヨロヨロと歩きだしました。