谷本「何だ?その構えは。」




谷本が起き上がり、
眉をしかめ、言いました。




空「なに?おまえ、知らないんだ。ラッキー。」



谷本「だから、何だよ。」



空「ボクの父親が、唯一ボクに教えてくれたものだよ。腹立つから、一生使わない、って思ってたけど。そうもいかないみたい。」



谷本「…な、何だ?知らないぞ!?」



空「そっか。つうか、知らなくて当たり前だと思うよ。だってこれ、ボクの父親が、母さんを護るために作ったものだからさ。」



谷本「親父がお前の母親を護るために、だと…!?」