谷本「父親に見捨てられて、憎い敵の腹違いの兄弟に足蹴にされて…。」



空「母親からは虐待を受け、先生もクラスメイトも、特に目立つことをしないボクなんか、放置。生きる気も失せたよ。自分はなんのために生まれたんだろう、ってね。」



谷本「あらら、大変。」



空「ばかにしてるでしょ。オマエ、許さないよ。アレは、大変なんてもんじゃない。あの感じは、痛い、だよ。…でもね!」



突然。

空は勢いよく起き上がり、
よろけた谷本を蹴っ飛ばしました。




谷本「…痛って!」



空「でもね、ボクはもう、生きる目的を見つけた。生まれた意味を見つけたんだ。」




空はさっきとは違う形で
拾い上げた竹刀を構えました。