谷本「奇遇だな。オレの父親も、谷本大地なんだよ。」




谷本はニヤリと笑いました。




空「…なっ!?」



谷本「そうさ。つまり、オレとオマエは腹違い、ってとこだな。」




なんで出ていくの、あなた!

うるさい、離せ!
あっちで家族ができたんだ!

なんで、なんでなの!



どしたの、お母さん?

…あなたなんて、
あなたなんて、
生まなきゃよかった!




空「て、てめえのせいかァッ!!」




空は竹刀を振りあげ、
谷本めがけて思い切り振り下ろしました。




谷本「うわっ!」




間一髪、よけた谷本。

しかし、見ると、
空が竹刀を振り下ろした地面は、
へこんでいました。




谷本「す、すげえ馬鹿力…。」



空「オマエ、許さないよ。あの父親のせいで、ボクがどんなに辛い思いをしてきたか。」




空はもう一度
竹刀を振り上げました。