小嶋はニヤリと笑うと、
ドリブルで走り出しました。




シモン「なっ、速い!」



小嶋「ホラ行くぜ、オッサン!ハイッ!パス!」




小嶋はシモンに向かって
全力の『殺人パス』を放ちました。




シモン「ひっ、ひゃああ!……なんてね!」




シモンはペろりと舌を出すと、
腰から何かを引っ張り出し、
軽々と小嶋の『殺人パス』を
受け止めました。




小嶋「なッ、何だソレ!?」



シモン「フライパン。」



小嶋「フライパンに負けたーッ!?」



シモン「フッフッフ。たいしたことありませんね。所詮バスケットボールなんて、マイナーなスポーツですし。そんなものなんですよ。」



小嶋「そんなもの、だと…?」