そのころ。




小嶋「ま、ま、ま、まだなのか…。」




道路を走りながら、
小嶋がつぶやきました。




空「まだなの…。」



松岡「もう少しだ。」



牧野「さっきから。ずっと、もう少し、じゃない、か。」



松岡「本当にもう少しだ。」



小嶋「泣きたくなってきた…。」



空「奇遇だね。ボクもだよ。」



松岡「おらおら、喋っていると体力もたねえぞ。」




松岡は目の前の
激しく急な階段を指差して
言いました。




小嶋、空「なんなんだチクシャー!!」



牧野「あーちゃん助ける、どころか、自分が死にそう、だな。」



松岡「あっはっは」