そのころ。




華織「ああ。どうしましょ、どうしましょ!」




華織がウロウロウロウロしていると、
奥の部屋から赤髪の男が
あくびをしながらやって来ました。




谷本「どうしたの、姐御。」



華織「朱雀はいるんだけどなー。他のやつらどこ行った。」




華織が谷本を睨みつけたそのとき、
入口から小さな少年が
全速力で走ってきました。



少年「姐御ーッ!遅れちゃいました!」



華織「勇助、遅いッ!」



勇助「いやー道端で犬に追いかけ回されて泣いてたらおまわりさんに助けられてそれから」



華織「うるせえ。はやく配置につきなさい。」



勇助「姐御怖いよー」




勇助は半ベソでそう言うと、
走って行きました。