玄関には
義男総長と神代が
並んで立っていました。

そして彼らの後ろに
長谷川、丸内、千咲が並び、
またその後ろに、
十人、二十人の
(雑魚と呼ぶにふさわしい)
ヤンキーが並んでいました。




義男「じゃあ、行こうかの。」



空「待って待って、少なくない?」


義男「今、朱雀も青龍も玄武も出掛けてておらんのじゃよ。だから、白虎の者たちだけなのじゃ。」


神代「大丈夫やで。ウチは最強や」



牧野「負けたくせに」



神代「グハァッ!」



義男「まあ、きっと大丈夫じゃ。西園寺組は最近、総長が若いもんに入れ替わったからのお。恐れることは無いのじゃ。それじゃあ、行くぞ!」




義男はそう言うと、
黒い車に乗り込みました。

神代や他のヤンキーどもは
各自バイクに乗りました。




小嶋「あれ、もしかしてこのパターンは…」



義男「おぬしらは走れ。さっき松岡に行き方を教えたから、大丈夫じゃな。じゃあ、先に行っておるぞ!」




そうして、
義男総長は車で、
神代や他のヤンキーどもは
各自バイクで、
さっさと走って行ってしまいました。




小嶋「チクシャー!」



松岡「おい。行くぞ!」



空「おまえは部活で走ってるからいいよねちくしょー!」



牧野「畜生。」