そこに写っていたのは、
今と何も変わらない
男の子にも見える篤也でした。


少年のような短髪に、
少年のような服を着て、
少年のような黒い肌。


そして、
写真の下には、

『吉田篤也』

とありました。




松岡「…本名だったのか。」



空「てか小さいころから、男の子みたいだったんだね」



小嶋「なんでこんなことになったんだろう?」



牧野「…吉田組が、関係しているんじゃないのか。」




四人はうつむいて
黙り込んでしまいました。




松岡「……篤…也。」




しばらくして、
よし子さんが四人を呼びに来ました。

どうやら出発の時間が
きたようです。

四人はよし子さんに連れられて、
玄関にむかいました。