そんなことをやっているうちに、
一時間目の鐘がなりました。




先生「コラ小嶋!席戻れ!」



そうして
小嶋は、強制的に
自分の席に戻されたのでした。




小嶋「バカヤロー!トモダチいないあーちゃんは、誰に教科書見せてもらうんだーッ!」



先生「お前こそばかやろう。あーちゃんは隣の席のやつに見せてもらえ。」



篤也「先生まであーちゃんとか言わないでください。」



先生「照れるなって。つうか、牧野。はやく見せてやれ。」



小嶋「隣の席、牧野なの!?てかオマエいたの!?」



牧野「しね。」







篤也「ごめんね、教科書みせて。」



篤也は牧野に
にっこりと笑いました。

篤也の無邪気な笑顔は
凶器です。


あの冷たい牧野が、

少しうつむき加減で
黙って篤也と席を並べ、

教科書を篤也の見やすいように
広げました。




先生「どうだ小嶋、ばかやろう。お前はココの席でいいんだ。」



小嶋「先生のケチ!」