義男「おうおう、ようやりおるわい。思ったより松岡は強かったのお。」




義男総長は腕を組み、
ガハハハと笑いました。




神代「総長はんのドアホー!もうオレ、一人なんやけど!もっかい言うけど、一人なんやけど!」



義男「じゃあ本気で行くがよい、手加減は無用じゃ。」




義男総長にそう言われ、
神代は一息ため息をつくと
低く、低く身構えました。




神代「せやかて総長。コレむっちゃ疲れるんやもん…。」




そうつぶやいた、そのとたん。


小嶋、牧野、空。
そして松岡でさえも、
一瞬で、視界の中から
神代を見失ってしまいました。




松岡「…どこ行った!?」



神代「ココや。」




一瞬のことでした。

松岡は思いきり腹を殴られ、
うずくまってしまいました。




松岡「がっ……くそっ…たれが!」



空「ぬあっ!」




どうやら空も
同じことをされたようです。
うずくまって、うなっています。




牧野「キャーハー!どこ行ったー?ブッ潰してやん…」




とかなんとか言っているうちに
牧野もやられてしまいました。




小嶋「キャーッ!バカヤロー!」



神代「あと一人やな。しかも、一番弱い奴。」



小嶋「うっ、うるせーッ!オレだって、あーちゃん助けてやるんだッ!!」




小嶋はどこにいるのか
わからない神代にむかって叫びました。




神代「ムリや、ムリ。さっきの見とっても、オマエだけレベル違てんのやし。」



小嶋「チクシャー!ムリじゃねえバカヤロー!!」