義男「おぬしらは何もわかっておらん!だから負けるのじゃ!」




いきなり、義男総長は怒鳴りました。

神代は自分が怒られたのかと
ビクッ、としました。
とかいうどうでもいい情報。




義男「どうしたら勝てるのじゃ。よく考えろ!負けてよいのか、篤也を助けるんじゃなかったのか!」




義男総長の言葉に、
松岡が、空が、牧野が、小嶋が、
ピクリと体を動かします。




空「やだ。助けたい…」



小嶋「オレは助けられた!」



牧野「今度、は、俺が、助ける。」



松岡「借りは返す、主義なんだ。」




四人はフラフラと立ち上がりました。





神代「た、立たせおった…。総長、ボコボコにしろとおっしゃったやないですか。あなたは、何がしたいんや。」




松岡「おい、お前ら。いい考えがあるんだ。協力しろ。」



小嶋「なんだよ、今さら協力戦?遅ェよ!オレ弱ェんだから助けてくれよ!痛ェよ!バカ!」



空「小嶋と牧野は限りなく弱いからね。協力戦か…。いいよ、嫌いじゃない。」



牧野「弱くて悪かったな。話、聞こう。」




四人は集まって、
ああだこうだと
作戦をたてはじめました。




義男「やっと気づいたかのお。」



神代「…は?」



義男「一人で駄目なら二人。それでも駄目なら四人じゃ。仲間を信じない奴は、誰も助けられりゃせんからの。」




義男総長は頷き、笑いました。