「では能力は残すとして旦那さんですねぇ」
大きく佳伊はため息をついて立ち上がった。

「あの」ゆかりが切り出す。
「羅我さんは霊能力者なんですよね?霊体を押し戻す事は出来ないんですか?」

皆が羅我に視線を向ける。

羅我は言った。

「…やってみますか?かなり辛いですよ?しかも保障は出来ないですが…」

和幸は死ぬよりいいと言った。

そして羅我が意識を集中しはじめた…