「…成る程。いきさつは分かりました。あるのは再生能力なんですね」
「…はい」

佳伊はしばらく考えて言った。

「数日てゆーのは何でだろう?」

「佳伊様」
羅我が口を出す。
「ん?」

「奥様の後ろにいた守護霊によるとこの力さ代々持っていたが最初の能力者は巫女さんだそうです」

2人はぽかんとする。
佳伊は続ける。


「巫女…何で数日なんだ?」
「やり残し無くあの世にいけるように」

「へぇいつの時代からなの?」
「ざっくりで聖徳太子の時代くらいでしょうか」
「ふーん」

椅子から立って園実の前でにっこり微笑んだ。
あまりに綺麗で園実は顔を赤くする。

「園実ちゃん、この能力消して遺伝しないようにしようか?」
「みみとも会話出来なくなるの?」
佳伊はちょっと顔を曇らせた。
「…うん」
園実は叫んだ。
「じゃあ嫌!!」
ゆかりと和幸は顔を見合わせる。
「う〜ん困ったな」
と困る佳伊に2人は言った。
「園実がいやなら残してくれませんか?」


「でも子孫に能力が出る限り我々の元にしてもらうことになりますがいいですか?」
「はい」
ゆかりは力強く返事をした。