-教室-


藍と水道で水を飲んでから教室に向かった。

ガラッ

「うわっ! 暑っ! !」

藍が教室に一歩踏み入れるや否や愚痴を口にする。

「ほんとだよ〜暑〜」

流石に真夏に1クラスに40人が居ると蒸れるような暑さだ。

ウチ等はすかさず隣の学習室に逃げ込むように入った。


「あっちよりは百倍増しだな」

藍が額の汗を手の項で拭いながら呟く。

二人は窓を開け、風をまつ。


気持ち良い風が額の汗を乾かす。