「それではA組の実行委員から順に、並んで座っていきましょう」



入学してきたばかりで、どうすればいいのか分からず

ぎこちなく立ち往生する委員生達に、先生が指示を出す。


だけどその瞬間、わたしの心は一気に重たくなってしまった。



…やっぱり。


という事はここでもまた、翔の隣なんだ…。



ここに来る前から何となく、そんな予感はしていたけど


こうまでされると

さすがに、何かのイヤがらせなんじゃないかとさえ思ってしまう…。



わたしがそんな思いをかかえて、なかなか動き出せない中


意外にも翔本人は、すんなりと決められた席についた。