「あらっ、ほんとに?
そう言ってもらえるとすごく助かる!
それじゃあお言葉に甘えて、さっそくお願いしてもいいかしら?」


するとわたしの言葉に
さっきまで困っていた小崎先生の顔が、一気にパァッと華やいだ。


そのまますっかり喜んだ様子の先生を見て

わたしは内心、今も向こうで作業を手伝っている翔のことが気にかかりつつも
必死にコクコクとうなずき返す。


「ありがとう!
…あ、でも、もうすぐこんな時間だし
女の子ひとりだけで行かせるのは、さすがにちょっと心配だな。同じ委員の男子にでも、
誰かひとり付き添って行ってもらうか」

「えっ…」

「おーい、広瀬くーん!」