「……でも。
今夜ここに泊まったら、明日は東京に帰らなくちゃ…なんだよね。
なんだかあっという間で寂しいなぁ」


メインのキャンプファイヤーまでまだ時間あるし

ぶっちゃけヒマだぁ



そうぼやいて


しばらくの間、ベッドでジタバタ!とダダをこねていたかと思うと
何やら急に「ピン!」とひらめいたように目を見開く。



「そだっ!せっかくだし
今からここに勇樹たちも呼んで……」



ここで大はしゃぎすることでも思いついたのか

突然ガバッ!と勢いよく体を起こすと
ベッドの上にちょこんと正座し、バッグからケータイを取り出す。


そのままものすごい速さでメールを打ち始めようとしたあさみちゃんに

すかさず詩織ちゃんがそのケータイ電話を取り上げた。