「実はさ、最後に俺が入れたシュート、
あとになって加奈子ちゃんはその
“俺の入れたゴールがちゃんと得点に入った”って、そう教えてくれたけど。
本当は…そうじゃないんだ」
「え……」
「!って、や、違くて!そう言う意味じゃなくて!
……加奈子ちゃんの教えてくれたことが間違ってるとか、そう言いたいわけじゃないんだ。
実際、勇樹たちからもそう聞いたし、自分でもなんとなく手応えみたいなものは感じたから、分かる。
…ただあん時はその、なんて言えばいいのか、……フェアじゃなかった」
それに俺も内心、ムキになってるところもあったし…。
首の後ろを手でさすりながら、ボソボソとつぶやいたかと思うと
どこか言葉を濁らせて話す直哉くんに
何も知らないわたしは一人顔をしかめる。
するとそんなわたしを見て
直哉くんは観念したように、こう打ち明け出したんだ。
あとになって加奈子ちゃんはその
“俺の入れたゴールがちゃんと得点に入った”って、そう教えてくれたけど。
本当は…そうじゃないんだ」
「え……」
「!って、や、違くて!そう言う意味じゃなくて!
……加奈子ちゃんの教えてくれたことが間違ってるとか、そう言いたいわけじゃないんだ。
実際、勇樹たちからもそう聞いたし、自分でもなんとなく手応えみたいなものは感じたから、分かる。
…ただあん時はその、なんて言えばいいのか、……フェアじゃなかった」
それに俺も内心、ムキになってるところもあったし…。
首の後ろを手でさすりながら、ボソボソとつぶやいたかと思うと
どこか言葉を濁らせて話す直哉くんに
何も知らないわたしは一人顔をしかめる。
するとそんなわたしを見て
直哉くんは観念したように、こう打ち明け出したんだ。