「!?な、直哉く…!?」
「ごめん。加奈子ちゃんのイヤがるような事はもうしないって言ったのに、約束やぶったりして。
こんなこと言ったところで加奈子ちゃんを困らせるだけなのは分かってる。
加奈子ちゃんを想ってきた時間だって、幼なじみの広瀬くんに比べたら到底敵わないかもしんないけど…。
でも俺は…――、加奈子ちゃんが笑ってくれるなら何だってする。
加奈子ちゃんを喜ばせるためなら、どんな事だってしてみせるから」
「…!」
「だからもうそんな悲しい顔、したりしないで…」
――ドクン
思いがけない直哉くんからの言葉に、わたしはこの目を見開く。
「……ッ」
ギュッ…
こうしている今も、直哉くんの抱きしめてくる腕の力はどんどんと強くなっていって、
こらえきれなくなったようにグッときつく抱きすくめられたまま…
それでもどうすればいいのか分からず
ただぼう然と戸惑うわたしに、直哉くんはこう言った。
「俺が加奈子ちゃんを大切にする。だから俺と付き合ってください」
「ごめん。加奈子ちゃんのイヤがるような事はもうしないって言ったのに、約束やぶったりして。
こんなこと言ったところで加奈子ちゃんを困らせるだけなのは分かってる。
加奈子ちゃんを想ってきた時間だって、幼なじみの広瀬くんに比べたら到底敵わないかもしんないけど…。
でも俺は…――、加奈子ちゃんが笑ってくれるなら何だってする。
加奈子ちゃんを喜ばせるためなら、どんな事だってしてみせるから」
「…!」
「だからもうそんな悲しい顔、したりしないで…」
――ドクン
思いがけない直哉くんからの言葉に、わたしはこの目を見開く。
「……ッ」
ギュッ…
こうしている今も、直哉くんの抱きしめてくる腕の力はどんどんと強くなっていって、
こらえきれなくなったようにグッときつく抱きすくめられたまま…
それでもどうすればいいのか分からず
ただぼう然と戸惑うわたしに、直哉くんはこう言った。
「俺が加奈子ちゃんを大切にする。だから俺と付き合ってください」