「……」


翔…。

いったい何を考えてるの?

何を思ってるの?


―どうしたいの…?


小さい頃からお互い隣同士の家で育ってきたなら

何か特別な言葉を交わさなくても
自然とお互いの考えてること、分かってくるような気がするけど


どうしてもわたしには
翔の考えている事が高校生になれた今でも分かれそうにない。


それでももう一度だけ
チラリと隣に目を向けてみるけど、


横の席に座っている翔は、わたしから明らかに顔をそらしたまま


相変わらずふてくされた態度を続けていた。