“加奈子、来年どこの志望校受験するっつってました…?”
なんで?
なんで翔がそんなことお母さんに聞くの…?
なんのために……
ヴーヴー
そんなことを考えていると
ふいに両手の中のケータイが震えだして
ついさっきまで電話で話していた直哉くんから、今度はメールが来ていた。
“さっきはいきなり電話してごめん。
今夜はもう遅いからさっきの話はまた今度にする。
おやすみなさい(^-^)”
急いで中身を開くと
直哉くんからのメールにはそう書かれてあり
あわてて返信を打ったわたしは
しばらくしてベッドから立ち上がると、窓の方へ手を伸ばす。