バタン!



「!いった…」



その瞬間、乱暴に扉の閉まる音がして

目の前に立つ翔が、荒々しく内側からもカギをかける。


わたしはいきなり押された反動で床へ尻もちをつき、うずくまりながら…

おそるおそる目を開けて、ハッと顔をあげたわたしに、翔がこう口を開いた。



「へッ、何が『直哉くんのことが心配で』だよ。バッカじゃねーの」