「で…?加奈子ちゃん、だっけ?
呼び出しであたしがここを留守にしている間
そこにいる直哉くんとは、きちんと仲良くお話できた?」

「!…あ……」

「でもまさか、その仲良くお話以上のこと
今ここでしようとしてたんじゃ、ないわよね?」


バン!


その瞬間、いきなり横の壁を強く叩くような音がして

今までジッと動かなかった翔が、何も言わずここから歩きだした。


そのままスタスタと部屋を出ていこうとする翔に、カチッとライターに火を付けた先生が口を動かす。