「そして曲を選ぶ」
「あっこれがいい大塚愛」
「あん、なんでもいんじゃんスピードはレベル1がいいよ。速いとついていけないから」
「うん。」
曲が始まった。
「ほら押せ、押せ緑だよ、すぐ赤くんぞ」
ぜんぜん曲に合わせてボタンが押せない。
「おい、そっちじゃねーよ、青だよ」
リズム感がまるでない。初めてやった人でもここまでひどい人はなかなかいないだろう。
「ランクE」
正直ここまでひどいとはハルは想像もしていなかった。
「なにこれ~つまんな~い」
そういって美咲はギターのベルトの肩からはずしその場を離れた。
「おめぇーはひでぇーんだよ。おい、あと二曲残ってんぞ」
しかし美咲はどこか別のところへと行っていた。