「お兄ちゃんできんの~?」
「あ?わかんねー」
美咲は後ろで見守っている。
ハルは曲を選びスタートボタンを押した。曲に合わせて三色のバーが落ちてくるそれらをタイミングよく押す。ハルのギタフリテクは今だ衰えずといった感じだ。また、落ちてくる速さもそれなりに速いからハルの指先が神業のように見える。一曲目が終わった。
「ランクA」
画面にそう表示が出た。もう二年ぐらいやってなかったけど腕は全然落ちてなかった。
「すご~い」
美咲は何かちょっとハルを尊敬したそんな感じでいった。
「ん?どうも」
そうクールに答えたが心の中ではやべぇーゼッテー俺かっけぇーと思った。二曲目と三曲目もやり、ランクはAとSだった。