ショッピングセンターの後は近くにあったゲームセンターへと行った。大学の講義の出席カードだけ出してよくゲーセンに遊びに行ったことを思い出す。やるのは必ずといっていいほどギターのゲームだ。その頃からパンクロックを聞いていて好きなバンドのギターリストに憧れてギターのゲームもよくやっていた。
「ゲーセン来たことあんの?」
「友達と何回かあるよ」
ハルは店内に入るとギターを探した。そして百円硬貨をいれてゲームのギターを肩にかけた。弦を押さえる所にボタンが三つついていてそれらを押して曲を選ぶ。