「えいしって?」
「ああ、英詞っていうのは英語の歌詞のことだ。そんである日この英語を使って色々な人と色々な話ができたり、色々な経験ができたらどんな楽しいんだろうって思ってさぁ。だから英語を使った仕事につきたい。それに自分の人生絶対楽しくなると思った。だから通訳になりたいと思う。それが俺の夢だ。」
「ふ~ん。なんかかっこいいね」
「ふ~んってなんだよ。でも美咲は俺とは違って頭がいいから何でもなれると思うぜ。そんな素敵な人生を歩んでいって欲しい。あっそこに見えるのが渋谷だ」
そういってハルは車の中から前方を左手で指さした。その時見たハルの姿は本当にかっこいいと美咲は感じた。何かハル自身の人生の道しるべを指しているかのように思えて。