「平おじちゃん?優しい人だったよ。骨董品の壷とか集めるのが好きな人だったみたい。あたしが生まれる前から専用の部屋にいっぱいあった。一時は全部売っちゃおうかと思ったみたいだけど止めたみたい。」
「ふ~んそうなのか。で今は施設にいるんだっけ?」
「うん」
「施設は楽しい?」
「ううん。全然」
美咲は悲しそうな目をして答えた。