家が見違えるほどにきれいになっていたのである。台所にあった飲み散らかしたビールだのジュースだの缶は一切なく。余計なものは一切なくまるで輝いているように見えた。部屋のリビングもカップラーメンの残骸だの雑誌だの洋服などは片付けられていてクローゼットへ、雑誌はお気に入りの漫画が並べられている横にきれいに置かれていた。リビングの床はピカピカと輝いている。おそらく掃除機をかけて、その上から、雑巾できれいに拭いてくれたのだろう。まるでモデルルームを見ているかのようにきれいだった。
「おっおい、美咲お前これ全部一人でやったのかよ」
「あっお兄ちゃんおかえり。そーだよこれ全部あたし一人でやったんだからすごいでしょ」
「ああ、びっくりしたよ」
「でも、おなかへった。せっかく台所きれいにしたのに冷蔵庫の中何も入ってなかったんだもん」
ハルは嬉しくなってあるプランを思いついた。