“美咲起きたか?こんなもんしかなくて悪いな。腹がへったら食べてくれ。一時ごろには戻る”そう置き手紙を残すと台所に食べ終えた皿を戻し、牛乳を冷蔵庫にしまった。そして、ジーパンをはきジャケットをはおって家を出ようとした瞬間後ろから美咲の眠たそうな声がした。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんどこいくの?」
「ああ、起きたか。バイトに行ってくる。そこにも書いたけどそのコーンフレーク食って待ってろ。帰りは1時ぐらいになる。すぐ帰ってくるよ。お前はゆっくりしてろ。」
「うん。分かった、気をつけてね」
そしてハルは玄関に向かい靴をはいて家を出た。もちろん、鍵もかけて。7時からのバイトは12時半ちょっと過ぎに終わった。ハルはまっすぐ家に帰った。鍵を開けて部屋に入るなりハルは驚いた。