その日からハルはバイトを無断欠席するよになり、大学もサボりがちになった。ずっと部屋のベットで横たわっていた。食事もほとんどのどを通らない。それまで付き合っていた彼女からの着信も出る気力がない。いつしか一人部屋の中でひきこもるようになっていった。そこから数日後アズマから着信があった。出てみると以前よりかは歯切れのいい声が聞こえた。
「おう、ハルか、ちょっと話したいことがあるんやけど今から家に行ってもええか?」
「ああ、かまわないけど」
「ほな、今からいくわ」
「ああ」
15分後部屋のインターホンが鳴った。