「でも金を借りてくるなんて、そんな急がなくてもいいなじゃないのか?大学卒業してある程度サラリーマンやって金ためてからビジネス起こしても全然遅くないと思うぜ」
「サラリーマンやったとこでハルいくらもらえると思ってん?給料でなんだかんだひかれて貯金できる金額なんて僅かなもんや、そんなんで何年かかると思ってんねん?それにこないだの古着の兄ちゃんも全面的にバックアップしてくれるってゆーしな」
「ああ、こないだ行ったP.O.Sだっけか?」
「そうや今しかないと思うねん、こういうのはやりたいと思ったときがベストのタイミングだと思うねん。大丈夫やぁ~心配すな。借りた金はきっちり返せばいいだけのことや。な?」
「あ、ああ」
「とりあえず考えておいてくれや、明日用紙を持ってくるから。ええやろ?」
「あ、ああ」
ハルはアズマの熱意におされておもわずうなずいてしまった。