「おう、ハルか、ちょっと話したいことがあるんやけど今大丈夫か?」
「話したいこと?今ここで言えよ」
「ちょっとこみいった話でな、大学のE棟のロビーの前で待ってるわ」
「あ、あん」
そう答えて。アズマからの電話を切った。
「わりーちっと出かけてくるわ」
「おい、ハルどこ行くんだよ?」
「友達んトコ」
そういってハルは学食を抜けてE棟のロビーへと向かった。ロビーではアズマが柱にもたれかかって待っていた。