「精神病?」
「ああ、そんで通えなくなってやめた。人と会うのも億劫になってどんどん閉じこもるようになってバイトも辞めて同棲していた彼女も離れていくようになった・・本当にカスみてーになっちまったよ」
「そうなんだ」
そこへちょうどさっきのウエイトレスが料理を運んでテーブルに来た。
「カルボナーラのお客様」
「はい」
「きのこと海鮮ソース和えのスパゲティのお客様」
「あ、は~いってちょっと違うぞ、きのこと温野菜和えソースのスパゲティ頼んだんスけど」
「あっすいません、大変申し訳ありませんでした、只今お持ちいたしますので少々お待ち下さい」
「あっはい」
「あはは~ハルって面白いね」
「別に俺じゃねぇーし」
ハルと美咲はおなかも心も満たしたところでイタリア料理屋を出た。