「ありがとう、ハルお兄ちゃんなんでそこまであたしに手伝ってくれるの?」
「お前こそ俺がなんもしねぇーっていってたらどうするつもりだったんだ?」
「・・また違う男の人のトコ行ってた」
「また違う男のトコって世の中そんなにあまくねぇーんだぞ。まぁいいやお母さん見つかったら素直に地元帰れな」
「うん」
「学校もあるだろうし、冬休みっつたってそんな長くねぇーだろ。勉強の方は大丈夫なのか?」
「学校は大丈夫だよ。前の中間テストは数学・英語満点だったし、順位も学年で1位か2位だったよ」
「・・・美咲頭いいなだなぁ~だよなぁそんなんでもなかったら交番の前であんな演技できねぇ~よな」
「え~そんなんじゃないけど、ハルお兄ちゃんは大学生?」
「大学?そんなトコやめたよ。バカダ大学だしな」
「え?やめた?なんで?」
「色々あんだよなぁ~10ヶ月ぐらいまえに精神病におちいってな」