ハルは今年で23歳。

世間でいえば社会人一年目というところだろう。

しかし決まった職も無く駅前のshopでアルバイトをしている。

いわゆるフリーターっていうやつだ。
一浪して大学に入ったものの留年さらには途中精神病を患って中退。
親に合わせる顔が無くなり実家には帰れず一人暮らしの家賃を払って余ったお金で遊ぶ。まさに一人前のプ~太郎が完成したといった感じだ。
正直言ってどうしようもない。遊ぶといっても中学・高校の頃の友達は就活だの仕事だのでなかなか会えずじまい。毎日アルバイトをして休みの日なんかになるとこうしてネットで知り合った女の子と遊んでやるトコまでやる。そんな生活を送っている。
「あ~つい気持ちよくなってつい五万も渡しちまったなぁ~三万ぐれ~でもよかったかもしんねな~家に帰っても何もねぇ~だよなぁ~」
ハルは一人つぶやいた。財布の中は三千円しかない。ハルは帰りのコンビニでカップラーメンとおにぎりとコーラを買って寒い夜道を細々と帰っていった。