「うわ~こんなの見るんだ。」
美咲はテレビ台の近くにあったアダルトDVDをとって読み出した。
「じょしこーせいせいふくずか」
「うるせーよ、勝手に見んじゃねーよ」
ハルはすぐさま美咲から奪い返した。
「お兄ちゃんあたしけっこう高いよ」
「何言ってんだお前俺がこんなクソガキ相手するわけねーだろそれよりももう夜遅いんだからガキは寝てろ」
「そんなこと言ってあたしが寝てる間にへんなことするんでしょ?」
「んなことするわけーねーだろー」
「それよりもお風呂に入らして、東京の空気で今日は一層汚れた気がする。」
「ああ、いいよ。お前着替えもってんのか?」
「持ってるよ。」
そういって美咲はリュックサックから替えの洋服と下着を出した。
「じゃあその辺にあるバスタオル使っていいから。風呂は玄関のすぐ左」
「ありがとう。お風呂覗いたらダメだからね。」
「んなもん見ねーよ」
美咲はそそくさとお風呂場へと向かった。風呂場のドアが閉まるなりシャワーを浴びる音がした。