帰りの明治通りでファミレスに立ち寄った。ハルはまだライブの興奮が覚めやらぬという感じであった。
「あのさーゲットアップの歌詞でcan you tell me your dreamってとこいいよなぁ~」
「ハルはなんか夢もってんの?」
「俺?そうだな~俺パンクがすげー好きじゃんパンクってやっぱ英詞じゃんだから最近英語を勉強しよーかななんて考えてんだよね。バイトの休憩時間に毎回パンク聞いててさこの英語を使ってもっと多くの人と知り合えたり関わりあえたらどんなにたのしいだろなーなんて思ったりもしてさ。英語で飯が食いたいって最近マジで思うようになってきたね。」
「飯を食うって通訳とかのこと?」
「そうだねそこまでは具体的には考えてないけど金ためてどこかに留学するんだ。」
「そっかー通訳か。かっこいいなぁ~」
「アズマはなんか夢あんの?」
「俺は会社を作りたい。今のバイトしてるとこよりももっとでけー会社を作りたいと思っている。ハルいつかお前とデケー会社作りたいわ。そん時は俺が社長でお前が副な。そこはゆずれんわ。海外にも店舗を置きたいからそん時はお前の得意の英語を使って任すわ」
「ふっどうだか」
「でもハルいつかは一緒にビジネス起こそおぜ」
「ああ、そうだな」
その時はライブの興奮が残っていてはずみでうなずいていたハルだった。そのアズマの起業したいという夢が二人の運命を大きく変えることも知らずに・・・