「美咲、だめだぁもう助かんねー」
「ハル大丈夫絶対に助かるから」
「美咲幸せになれよ」
「うん、うん分かったから」
「俺とかアズマみたいなのと一緒になんなよ。なあ」
「・・・」
「美咲!」
ハルは最後の力をふりしぼるような声で言った。
「うん。分かった。約束する」
「よし、いい子だ。美咲と会えてよかったぜ。楽しかった。じゃあな、幸せになれよ・・・」
そう言ってハルはゆっくりと目を閉じた。
「ハル、ハルー」
病室に響き渡る声で美咲は叫んだ。