「ハル、ハルしっかりして」
「ああ、美咲か」
ハルは小さく答えた。
「ハル、ハル、ハルっ」
美咲はすぐに携帯から救急車を呼んだ。
「ハル、ハル、しっかりして」
ハルはすぐさま病院に運ばれた。そして美咲は病院のベッドの上でハルの手をしっかり握りしめていた。そして、一瞬意識を取りもどしたのかハルがゆっくり目を開けた。
「おお、美咲」
「ハル、大丈夫?しっかりして」
美咲はより一層手を握りしめた。