「ホンマかぁ同姓同名かと思ったわぁ~」
「しらばっくれんな前にも言っただろうが」
「せやけどなぁ~あの女から近づいてきたんやで~お前のお友達ゆうてな」
「ちっあのバカ。とにかくお前とすぐに話がしたい今どこにいる?」
「練馬におるで~」
「・・ああ、分かった。すぐに行く。」
ハルとアズマは駅前通をすぐ入った裏路地で待ち合わせた。ハルは携帯の写メを見た。ハルとアズマが肩を組んで笑っている。ハルとアズマの唯一の写真だ。アズマ、アズマ。でもあいつならきっと分かってくれるきっと。今からでも遅くないはずだ。そう心に祈ってハルはアパートをあとにした。表は冷たい雨が降っていた。